目次
火災保険は
- 火災「火災、落雷、破裂・爆発」
- 風災「風災、雹(ひょう)災、雪災」
- 水災「台風、集中豪雨などを原因とした洪水や土砂崩れ」
- 日常災害「盗難、水ぬれ、建物外部からの物体の衝突」
- その他「偶然な事故による破損・汚損」
と様々な補償が付帯されている住宅の総合保険です。
これらの基本補償は以前はすべて込みのフル補償がいっぱんてきでしたが、最近では補償を自分で取捨選択することができ、補償を外すことで火災保険の保険料を安くする方法を取るのが一般的になってきました。
しかし、利用者からしてみると、その補償を外すとどのくらい保険料が安くなるのか?がピンと来ないのではないでしょうか。
今回は、「価格.com火災保険」の実際の申し込みデータから
- どの補償を減らすといくら保険料が下がるのか?
- どのくらいの人がその補償を付けているのか?
を解説します。火災保険のどの補償を外すのか?の参考にしましょう。
水災を補償から外した場合
保険料の引き下げ幅
補償 | フル補償 | フル補償から該当補償を外した場合の保険料の引き下げ幅 |
---|---|---|
水災 | 100% | 39% |
どのくらいの人が補償を付けているのか?
補償 | 見積り前補償希望割合 | 見積り後の加入割合 |
---|---|---|
水災 | 28% | 28% |
考察
- 水災を外すと保険料が6割に
- 7割の方が水災を外している
水災は火災保険の中でかなり大きなウェイトを占めている補償ということができます。水災を外すだけで保険料が6割になることから、7割の方は水災を外して火災保険を選んでいるのです。
浸水などのハザードマップを確認して、問題ないようでしたら水災を外すことは検討すべきものと言って良いでしょう。
風災を補償から外した場合
保険料の引き下げ幅
補償 | フル補償 | フル補償から該当補償を外した場合の保険料の引き下げ幅 |
---|---|---|
風災 | 100% | 21% |
どのくらいの人が補償を付けているのか?
補償 | 見積り前補償希望割合 | 見積り後の加入割合 |
---|---|---|
風災 | 58% | 78% |
考察
- 風災を外すと保険料が8割に
- 8割の方が風災をつけている
風災は、台風が多い日本では多くの方が不安を感じる災害のひとつと言えます。最近は竜巻による被害のニュースも増加傾向になります。風災による保険料の割引幅は21%なので、それよりも台風による災害の方が心配と言う方が多いことが影響し、78%の方が風災は補償に組み込んでいるのです。
よほど頑丈な構造の住宅でなければ風災は補償に入れておいた方が良いでしょう。
破壊・汚損を補償から外した場合
保険料の引き下げ幅
補償 | フル補償 | フル補償から該当補償を外した場合の保険料の引き下げ幅 |
---|---|---|
破壊・汚損 家財あり | 100% | 6% |
どのくらいの人が補償を付けているのか?
補償 | 見積り前補償希望割合 | 見積り後の加入割合 |
---|---|---|
破壊・汚損 家財あり | 68% | 67% |
考察
- 破壊・汚損を外すと保険料が6%下がる
- 家財ありで67%の方が風災をつけている
- 家財なしで45%の方が風災をつけている
破壊・汚損は住宅よりも家財で起きやすいトラブルと言えます。そのため、建物だけでなく家財を火災保険の対象にしている方は67%と3分の2の方が補償として残しているのです。
保険料で見ると破壊・汚損を外しても、保険料は6%しか下がらないのでつけておいても損はない補償と言えるでしょう。
まとめ
- どの補償を外すとどのくらい保険料が下がるのか?
- 他の人はどの補償を付けているのか?
は火災保険を比較検討する上でも、一括見積もりサイトから取得した見積もりを比較する上でも重要な検討材料になります。参考にしましょう。