火災保険には長期契約もあるのですが、物件購入時に火災保険に入ってしまうとそこで安心してしまって、全く見直しをしない方も多いようです。しかし、火災保険は見直しをすべきものなのです。その理由を解説します。
火災保険を定期的に見直すべき理由
火災保険の保険料は変わっていく
火災保険の保険料というのは毎年見直しされていくものです。
基準となる火災保険の保険料は、火災の発生率に基づいて変わっていくため、ある程度どの火災保険会社でも、同じように上昇、下降を繰り返すのですが、火災保険は地震保険とは違って保険会社によって保険料が変わってくるため、同じ条件で見積もりを取ったとしても、5年前に有利だった保険会社と今現在有利な保険会社は変わっていることが多いのです。
火災保険は契約期間が切れたときに再度見積もりを取りなおすべきものなのです。
入るべき補償内容が変わっているケースがある
新築で住宅を購入するときにはあまり住まいのことを理解せずに火災保険に入ってしまうケースもあります。
- 住宅ローンのことで頭がいっぱいですすめられるままにあまり理解せず火災保険を選んでいた
- 水災のリスクが少ない土地なのに水災の補償に入っていた
- 費用保険金の手薄な火災保険に入っていたが実際に住んでみて不安を感じている
- ・・・
実際に数年間住んでみると住まいや周辺環境の状況が良く理解できるため、必要な補償、不必要な補償というものがより明確になるのです。
家族の状況、家庭の状況が変わっている
当然、住まいの環境の変化だけでなく、数年経過すれば家族の状況も、家計の状況も変わっているケースがあります。
- 家計が苦しくなったので火災保険の補償を減らして保険料を抑えたい
- 高額な家財が増えたので、物件の補償だけでなく、家財保険にも加入しておきたい
- 子供が増えたので火災のリスク回避の補償を充実させる必要性を感じている
・・・
と、家庭環境や家計の状況が変われば、当然選ぶべき火災保険も変わるのです。
不利な火災保険に入っている
過去に長期契約で火災保険に入っている方には昔の不利な条件のまま火災保険に入っている方もいます。
- 好景気のときの高い保険料のままになっている
- 時価評価で契約しているため、時間経過により支払われる保険金額が減ってしまっている
こういうケースの場合はまず火災保険を見直すことをおすすめします。
火災保険の契約終了時には毎回一括見積もりをして火災保険選びをリセットする
前述したように、火災保険というのは毎年保険料も変わってきますし、安い保険会社も変わってくるものなのです。
新規参入の損保会社が登場しているケースもあれば、費用保険金や特約で有利な保険会社が登場してきている可能性もあるのです。
火災保険は長期契約の一括前払い型が多いので、契約期間が切れた時こそ、火災保険を見直すタイミングだと思って、火災保険選びを一からやり直すことが重要なのです。
以前加入したときには、その火災保険があなたのベストな火災保険だったかもしれませんが、数年後に同じ状況とは言えないからです。
契約期間が切れたときには、もう一度一括見積もりサイトを活用して見積もりを集めて、補償内容や特約も含めて、保険料を比較しなおすことをおすすめします。
その結果、加入中の火災保険が良いということであれば契約をし直せば良いだけです。
ちなみに火災保険は長期契約中であっても、解約することが可能です。
すでに支払っている火災保険の保険料は返金してくれます。ただし、長期契約前提での値引き分は少なくなってしまうので注意が必要ですが、いつでも火災保険の見直しはできるのです。
契約期間中であっても、あきらかに火災保険選びをやり直したい、現在の火災保険を見直したい、とい場合は迷わず火災保険の比較検討をやり直しましょう。
まとめ
火災保険の保険会社側も、加入している側も、数年時間が経過すると状況が大きく変わっているものです。
状況が変われば、利用者にとって一番有利な火災保険というもの変わっているものなのです。
火災保険は定期的に見直しをする、とくに契約期間が切れたときには今までのことをリセットして、一から火災保険の比較検討をやり直す方が良いということを覚えておきましょう。